2012年5月5日土曜日

新興国通貨・資源国通貨買い

現在調整している新興国通貨・資源国通貨・高金利通貨の押し目買いに妙味があろう。おそらく、米景気に対する不安感が再度解消すると同時に、これらの通貨は対円で反発に転じるとみる。とくにカナダドル、メキシコペソにとって好材料となる。
中国景気減速に対する警戒感も根強いが、インフレ率の落ち着きから当局には対応力があり、上海株の安定・持ち直しが明確となればリスク回避を抑制しよう。中国懸念の沈静化はグローバルなリスクセンチメントの回復に寄与し、またアジア通貨および豪ドルにとって支援材料となる。
ユーロは、過去にはリスク選好局面で対円で上昇した。しかし今回はファンダメンタルズ要因・金利要因から、対円での上昇力に限界はあろう。ここからの上昇は、ドルが3通貨で最強という見方をとれば、ドル円相場と同等か及ばない可能性がある。
リスクシナリオは、米国の追加緩和期待の再燃、中国のさらなる景気減速によりリスク回避マインドのさらなる高まり、である。投機ポジションが円売りサイドに定着しつつあることは、クロス円相場を中心とする調整的な円高リスクが以前よりはやや増していることを意味する。

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